料理する男に学ぶ!

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10日ほど前、知人夫妻から自宅での食事会に誘われました。
もう一人・若い友人と計4人での食卓。

事前に奥様から、当日は「夫の料理でもてなします」との連絡があったので、興味津々で伺いました。

食卓に出された色とりどりの料理を見て、そんじょそこらの趣味でやっている男性の料理とはちょっと違う。いや、だいぶ違うと直感しました。

家でもてなす料理は、いつも夫の担当とのこと。
子どもが小さい時は、子どものお友だちやママたちも呼び、夫の料理でクリスマス会他を楽しんだことなど、懐かしそうに話してくれました。

ニコニコしながら黙って聞く夫。
我が家ではあり得ない光景に、うらやましい気持ちを通り越して、夫婦の信頼の絆にリスペクト。

家族のハレの日の料理を任されるこの夫とは・・・

彼は、以前から私のブログに何回か登場している風景写真家の岡田光司さん。後日、私は会話を思い出しつつ、こんなことを考えました。

彼は、写真を撮りに何日も山にこもる。当然自分一人が食べる料理を作る。他方、家に居る時は、できれば大勢で食べたい・・・。

一人よりも大勢の方が食事は楽しいと思うはず。

また、自分一人のための料理は、多分、「美味しい」を目的とする料理ではなく、「体力維持」や「時間節約」の料理を指向するのではないか。

対して、家でのおもてなし料理は、お客様や子どもたちに喜んでもらう料理を心がけると思います。

でも私が思うに、多分味付けはそんなに違わないのではないか。

テーブルに置かれた料理を3品ほど食べたところで、そう思ったのです。
その味は、きのこや海藻、エビ、タコ、そば他の「自然の素材を活かした味」に感じるのです。

私には「自然を見抜く力」に長けた岡田さんが「素材を見抜き活かした味」を見つけてくる(探してくる)イメージかなと。

「料理にマッチしたワインを見つける(探す)」ソムリエに例えてもいいかも
その旨話すと、彼は2年間中華料理店で働いた経験があると奥様がフォローしました。

一人でも、おもてなしでも彼の作る料理の味や処理の仕方は変わらないのではないか。そこには、自然に向き合う真摯な彼が一貫して居ると思うのです。

素敵な気分で(ホントに)珍しくお酒を飲まず2時間半お喋りと料理を楽しみました(車で行ったので)。

もう一人の若い女性の友人は、山登りが大好き。明日も午前6時から2時間程冬山に登るといいます(いやはや脱帽!)。

彼女も光司さんもスリムな体型ながら、山に登るのでたくさん食べるといいます。
アッそうか!

素材を活かした味付けの料理」は、「たくさん食べれて身体にエネルギーをもたらしてくれる」に違いない。

少し太り気味の私は、残念ながら山登りの経験はほとんど皆無。

人生下り坂の年齢の今、「たくさん食べてスリムは二人」を横目で見つつ、自分でも「山にトライしようか」と真剣に考えています(さて、行動に移せるか?)。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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