「萎縮」の世情に「任侠」で立ち向かう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

新型コロナウイルスの影響で消費が落ち込み、地方の観光や飲食産業等への深刻な影響が懸念される。
自粛が委縮に進み、回復の道筋が見えない

そこで、飲食店のとりうるマーケティング具体策の一つとして、顧客名簿の整備とアプローチが必須と考える。

田舎の小さな飲食店や居酒屋は、普段の身近な常連さんが中心で顔が特定でき、安心して会話し食せる信頼の空間が出来ている。事実、そういう店は混んでいる。

一方、市内商店街の店は住宅地から距離があるせいか、わざわざ行きにくい。萎縮の影響を受け、少なからず閑古鳥が鳴いている。

そんな時、店のオーナーは空いた時間を使って顧客名簿を作ったらどうだろう。
お客様のAさんは家族連れで来てくれる、あの料理を好んで注文する。

Bさんは、会社の仲間と来てくれる。好みは魚料理に日本酒(銘柄〇〇)等。この際、住所・職業・地元の所属組織(消防団や自治会・PTA役員他)・好みの料理&飲み物。宴会を持ち込んでくれるか等、整理したい。

今まで店の売り上げに貢献してくれたお客様を感謝の思いを込めて棚卸し、自前の顧客名簿を作成し、改めて今後のつながりをお願いするのだ。

もし、お客様の個人情報が日頃の会話からはつかめず、顧客名簿が作れないでいる場合、普段のお付き合いが薄かった(お客様に関心がなかった)ということを自省したい。

その場合、電話番号がわかれば、直接電話して是非来店してほしいと誘う。特別メニューか割引価格等、インセンティブ(来店したくなる特典)を加えて。そして、情報を補充していく。

常連客が何人いるかで、今後厳しい場面を乗り切れるかどうかが決まる
改めてチラシを作製して配る。

内容は、コロナウイルスが気づかせてくれたこと、お客様への感謝、店の経営理念は何か、来てほしいお客様とは、強みや自慢メニュー等、店の存在意義を考え思いを伝える絶好の機会。

まさしく、マーケティング主軸の経営を志す。
一方、どうしても存続してほしいと願うお客側は、以上の取り組みを店に働きかけ熱意をもって支援する。

この店が閉じたら地域のコミュニティの場がなくなる、自らの日常生活のリズムに支障をきたす(ストレス発散の場がなくなる)等、危機感をもってお客を紹介したり自ら連れていく。つまりは、お店の営業マンになるのだ。

お客がお店で食事をし感染して死亡するリスクと、店主が店じまい(倒産・自己破産)に追い込まれ命を絶つリスクを勘案すれば、どちらのリスクが大きいか

お客側は目をつぶって考えれば思い至るだろう。

中小事業者の事業行き詰まり(倒産・自己破産)に対し、政府がセイフティーネットを整え、支援するのは当たり前だが、まわりの人たちは自らできることを考え、ささやかながら行動することが重要と思う。

今、私が家で見ている映画のメインは、今までめったに見なかった東映の高倉健主演の任侠映画である(肝を据えるため、心が欲している・・・苦笑)。

任侠とは本来、仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、彼らを助けるために体を張る自己犠牲的精神や人の性質を指す。

冷ややかな「自己責任論」が横行する今こそ、地域での「任侠」かたぎ(気質)で「見えない敵」に打ち勝とうではないか!たまには健さんを観よう!

この記事を書いた人

長谷川 正之
アグリフードビジネスアドバイザー

□1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、長男としての責任を感じ故郷・長野県の農林系金融機関に就職。在職中は、融資や資金証券運用業務ほかに携わる一方、企画業務では「中小企業診断士」の資格を活かし経営戦略(経営理念の策定含め)を立案し事業展開を図る。54歳時に、「上司の顔より真理の顔を」という言葉に出会い、「ソロで力量を磨き、パーティーを組んで更に高い目標に挑戦していく!」意識を自覚。思い切って選択定年で退職。
□55歳で一念発起し、政策研究大学院大学政策研究科まちづくりプログラム(修士課程)に学び、ダントツの高齢者ではあったが無事「公共政策修士」を取得。 
□56歳で長野県庁の民間登用試験を受け、任期付職員として採用(課長級:農政部農産物マーケティング室企画幹)。県農畜産物の統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を玉村豊男氏と共に創設し普及。6次産業化推進や「信州ワインバレー構想」策定等にも関わり、任期満了につき退職。
□61歳で上田市農林部農産物マーケティング推進室・専門員に採用。「発酵で輝く上田のまちづくり」を提唱し、民間の「信州上田・発酵の女学校」等の設立を支援。上田市の統一ブランド「信州上田なないろ農産物」を創設し、地産地消を強力に推進。講演では「尊農上位論」を熱く説く。現在、ながの農協非常勤監事も務める。
□地域活動として、地元小学校PTA会長、さらに当時の小学校連続殺傷事件発生に際し地域で自主防衛すべく歴代PTA正副会長会(ビーナス会)を組織し現在会長。「地域の子どもは地域で育てる」を合い言葉に実践中。春・夏休みには、町内児童館で本の読み聞かせを楽しく行っている。
1995年阪神淡路大震災時には、友人の落語家や中学同級生たちといち早く復興支援寄席を開催。以降、高齢者福祉につながればと坂城寄席を継続開催中(現在休演)。地区の自治活動にも積極的に関わり、来年は区長を担う。コロナ禍や自然災害多発のなか、自治会(区会)が自治体(町行政)を構成する確かな「共同体」の仕組みを作りたいと意欲を持つ。
今後、「中小企業診断士」「公共政策修士」の知識・経験を活かし、さらに地域に貢献したいと前を見すえる。紆余曲折の人生のなかで培った多彩な人脈が自らの強み。
□趣味は落語鑑賞。好きな言葉として 「上に立つより前に立つ」 「スピードが感動を呼ぶ!」「笑いで輪(和)来!」「他人の言葉を気にして生きるには人生は短すぎる!」。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加