自祝で気づく地域の価値!

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私は、このところのブログで、自粛 ⇒自縮 を「自祝」に転換しよう、と書いています。

「自祝(みずから祝う」はどうやって・・・
・前々回は、花瓶の桜花の前で盃を持ちつつ愛でて祝う。
・前回は、料理をつくって祝う。
そして、今回は「日本酒を飲み比べる」

比べるものは何か。上田市の3カ所の田んぼの酒米を同じ酒蔵で醸造した日本酒3本です。

岡崎酒造の銘柄「亀齢」の中で、真田の郷の「戸沢地区」と棚田百選に選ばれている「稲倉の棚田」は同じ品種の“ひとごこち”。

もう一つは、美ヶ原高原麓の「武石地区」の田んぼで、最近県が開発した品種の“山恵錦”。
この3種類を見事にゲット。よくぞ、上田市内3地区の田んぼの酒米から日本酒を醸してくれました。岡崎酒造に感謝です。

それぞれの独自の田んぼの陽ざし・風・水から生まれる稲穂を想いながら、どんな味・香りがするのか、どう違うのかなど、桜の花と3本の酒瓶をジーッと見つめているだけで幸せな気分になるのです。

贅沢な時間です。

新型コロナウイルスで世界中が混乱する中、自ら暮らす地域の豊かさ・価値について「自祝」を通じ気づくことには大きな意味があると思います。

この間観たDVD「八甲田山」は、高倉健と北大路欣也の若き2枚看板による凄絶(せいぜつ)な雪中行軍の映画ですが、その中で、神田大尉役の北大路欣也がこんなセリフを言います。

「人間は風土に大きな影響を受けるが、普段は気づかない。忘れてしまっている」
「人間はつらい時に何を考えているのか。寒さ厳しい時には春の花、夏の山の緑・・・」

私は少し前に、折れた桜の小枝を拾ってきて花瓶に活け、つぼみから開花するのを待っていました。

そして、開花に合わせて岡崎酒造の醸した亀齢を神棚にお供えしました(3本とは別のもの、3本はしばらく眺めて楽しみます・・笑)。

コロナ禍が早急に鎮静化しますようにと手を合わせて祈り、そして部屋の桜の前でお神酒をいただいたのです。

胸にスーッときて気分爽快、美味しかったです。

厳しい時には、春の花とお神酒」ですね!

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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