中止の「お祭り通り」を歩く

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長野県の緊急事態宣言が解除された10日後の24日(日曜日)。
私は若い仲間(25歳ほど年下)と二人で、上田市内の柳町通りをブラブラ歩きました。

天気は良好で気温の上昇も見込み、水筒やタンブラーに特殊な飲料水を入れ、飲むときだけはマスクをはずす二人の男。

ごらんの通り、人はまばら。かえってすがすがしい気分(自分が通りを独占した気持ち)。

なぜ、やぼったい男たちがブラブラ歩くのか。勝手ながら当人たちには理由があるのです・・・。

実は、コロナ禍が無ければ、この日に「柳町発酵祭り」が行われていました。
家でジーッとしていてもよかったのですが、来年のお祭りをイメージし、今日から改めて考えようと思ったのです。

それには、やはり現場に行って身体で感じるのが一番。
相方の彼も大切な企画を受け持っていて、実現できずさぞかし無念かと推察。

気分転換と次回の成功を期して執念を燃やして欲しいとの親心(先輩心)から誘ったのです。

いろいろ会話しつつ、歩きの後半、水筒の飲料水を補給するため、酒蔵(岡崎酒造)に立ち寄ったところ、たまたま社長に遭遇。

棚田の酒米の田植えに行っていたとのこと。急ながら、風通しのよいところで少々懇談(隣のワインショップからおつまみを調達して)。

水筒を傾けながら、コロナの時代を地域で助け合いながら切り抜けていくことで一致。
社長はなかなかハートが熱く、気温が上昇する中、3人の気分も上昇(水筒に感謝)して終了。

帰り時に、おつまみを持ってきてくれた隣のワイナリー・オーナーに久しぶりに会えたので、激励を含め売り上げに貢献しようと即断!

2人とは別れ、以降は個人行動に移行(「密を回避する」という国際基準にのっとって。疎っと)

店内は、ドアを開け換気に配慮し、客は一人のみ。広くない店内ながら、北極と南極の立ち位置で距離をとり、ワインを注文しルールに従ってたしなむ(「飲むときだけマスクをはずす」ルールは国際基準?)

もう一人のお客は、聞くところ浄土真宗の僧侶とか。まさかこんなところで出会うとは。
コロナ禍について色々会話する。

水筒のせいで助走のついている私は、こういう世界全体の災難時に、宗教者が出てこないことに少々歯がゆい思いを述べる。

不安な時代、自粛警察を名乗る人たちやツイッターで個人攻撃が激化したり、家族不和やコロナ離婚も言われる中、心の有り様を説く宗教者は現われないのか(私が知らないだけかも)。

相手が若い僧侶であるので、前期高齢者の私は、話し言葉で柔らかく会話したつもりですが(上田人のイメージをけがしてはいけない)。
あまり売り上げに貢献できなかったが、ほどよいところで店を後に。

駅までの道のりで、もう一軒クラフトビールが飲める店があります。開けているかなとのぞくと、若いオーナーが一人のお客と接しています。

前期高齢者は、困難な時、前向きな若い人を少しでも応援したいとの使命感から、またまた売り上げ貢献を即決!

距離をあけ、クラフトビールを一杯注文。現状が厳しいことを聞きつつ、少々自らの人生の転機を語り、励ます。

以上、この日は、「発酵のまち上田」を手がけている者として、休日に爽やかな心で街に出て、水筒を片手に人と出会い励まし、「疎」である個人としてわずかながら発酵飲料の売上げに貢献出来たかなと、自己満足。

しかし、家に帰り、妻から「前期高齢者としてのあるべき行動」を説かれ、背中を丸め自省の念にかられたのはいうまでもありません。

この記事を書いた人

長谷川 正之
アグリフードビジネスアドバイザー

□1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、長男としての責任を感じ故郷・長野県の農林系金融機関に就職。在職中は、融資や資金証券運用業務ほかに携わる一方、企画業務では「中小企業診断士」の資格を活かし経営戦略(経営理念の策定含め)を立案し事業展開を図る。54歳時に、「上司の顔より真理の顔を」という言葉に出会い、「ソロで力量を磨き、パーティーを組んで更に高い目標に挑戦していく!」意識を自覚。思い切って選択定年で退職。
□55歳で一念発起し、政策研究大学院大学政策研究科まちづくりプログラム(修士課程)に学び、ダントツの高齢者ではあったが無事「公共政策修士」を取得。 
□56歳で長野県庁の民間登用試験を受け、任期付職員として採用(課長級:農政部農産物マーケティング室企画幹)。県農畜産物の統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を玉村豊男氏と共に創設し普及。6次産業化推進や「信州ワインバレー構想」策定等にも関わり、任期満了につき退職。
□61歳で上田市農林部農産物マーケティング推進室・専門員に採用。「発酵で輝く上田のまちづくり」を提唱し、民間の「信州上田・発酵の女学校」等の設立を支援。上田市の統一ブランド「信州上田なないろ農産物」を創設し、地産地消を強力に推進。講演では「尊農上位論」を熱く説く。現在、ながの農協非常勤監事も務める。
□地域活動として、地元小学校PTA会長、さらに当時の小学校連続殺傷事件発生に際し地域で自主防衛すべく歴代PTA正副会長会(ビーナス会)を組織し現在会長。「地域の子どもは地域で育てる」を合い言葉に実践中。春・夏休みには、町内児童館で本の読み聞かせを楽しく行っている。
1995年阪神淡路大震災時には、友人の落語家や中学同級生たちといち早く復興支援寄席を開催。以降、高齢者福祉につながればと坂城寄席を継続開催中(現在休演)。地区の自治活動にも積極的に関わり、来年は区長を担う。コロナ禍や自然災害多発のなか、自治会(区会)が自治体(町行政)を構成する確かな「共同体」の仕組みを作りたいと意欲を持つ。
今後、「中小企業診断士」「公共政策修士」の知識・経験を活かし、さらに地域に貢献したいと前を見すえる。紆余曲折の人生のなかで培った多彩な人脈が自らの強み。
□趣味は落語鑑賞。好きな言葉として 「上に立つより前に立つ」 「スピードが感動を呼ぶ!」「笑いで輪(和)来!」「他人の言葉を気にして生きるには人生は短すぎる!」。
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