立ち止まる自由

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立ち止まって見る 山道に佇む花
その名前は知らないけれど

立ち止まって見る 山道に巣を張る蜘蛛
その名前は知らないけれど


立ち止まって見る 山道をさえぎる大枝
その名前は知らないけれど
 
数え切れない足で踏み固められた山道を無言で登る 立ち止まりながら 
 
急がなくていい そのつど無邪気な目で見続けるのだ 知らなくていい 見て感じれば

山頂にたどりつき 眼下に開く眺めは
山道の同じ生き物が案内してくれた賜物

山道で立ち止まって見たからこそ導いてくれたもの ありがとう 一緒に登ってくれて

その都度見続けた瞳は 四つ

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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