下り坂

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知ってはいたけれど 山登りは下りがきついことを

知ってはいたけれど 上りは下りのために余力をもって登ることを

知ってはいたけれど 前回はなるいコースで 今回は負荷がかかることを

いざ下り始めると 途中から太ももがピクピクしてくる このピクピクは ヤバイ

伴走者に告げ 独りゆっくり だましだまし 下っていく

ジグザグに歩を進め 足の負担を少しでも減らし ゆっくりと 何人にも道を譲りつつ

下り始めは 調子が良くて スピードを気にしなかったのだ

いや 気にしていたが 苦も無く足が回転するので そのままに任せた

そして 突然やってきた 足の筋肉の強烈な痛み
耐えながら時間をかけ 何とか下りきった

人生は山登りにたとえられ 下り坂の65歳以降は ゆっくりとまわりの草花を眺め

趣味を楽しみながら生きていく豊かな人生 とイメージしていた

しかし 限られた耐用年数の身体には 否応なく痛みがやってくる

ならば 体重のかかる下り坂こそ 「いつ終止符を打ってもいいという覚悟」を持ち

リスクの回避とテイクを織り交ぜ さわやかに下っていくのだ

最後には 痛みとともに「誇れる満足」がある と信じて・・・ 

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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