信州上田・発酵の女学校卒業式

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昨年12月にスタートした信州上田・発酵の女学校(2019.12.19ブログ「開校」参照https://agri-marketing.jp/2019/12/19/post-9139/)。

第一期生卒業式が9月30日に行われた。卒業式は今年5月を予定していたが、新型コロナの影響で4カ月延期。
卒業生は11人という小さな卒業式、しかしとても充実した卒業式となった。

会場を着物販売店の3階に設営し、女性陣の講師や卒業生は着物姿が目立ち、私も人生で初めて羽織袴で司会進行役を務めた。

講座は、発酵食の基礎知識習得、みそ蔵や酒蔵での体験学習、発酵食の料理について学んだ。

卒業課題は、感想レポートとレシピ提出。特に、発酵食のレシピ考案は各自が真剣に取組み審査結果が拮抗、最終的には「豆乳みその和風キッシュ」が選ばれた。

そして、卒業生代表が挨拶で「人生で大切なものを見つけられ、未来につながる学びができた」と言葉を詰まらせ涙を拭きつつ話したシーンに一同感動。

コロナ禍で大学の授業が滞る中、主催者側はできる限りの卒業式をさせてやりたいと本気モード。講師陣や教頭の私は和装。

卒業証書は明治時代の文面・字体を再現し女学校の卒業式に相応しい雰囲気を醸し出す演出努力。

来賓として上田紬に携わる伝統工芸士もお呼びした。今後歴史的な「食(発酵食)」と「衣(上田紬)」のつながりを上田の「人々の暮らし」という観点からアプローチできないか考えたい。

まずは、第一期生を無事送り出し、「上田の発酵食」を伝える人材育成の土台ができたかなと・・・。

第二期生も募集し、11月からスタートの予定。コロナ禍の中、柔軟に運営していきたい。 そして、女学校に関わる男性陣は、控えめに「黒子に徹する」が合言葉!(笑)

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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