数日前、上田市内にある侍学園で外部講師として50分の授業をおこなった。
侍学園は、若者・子どもの自立支援活動をおこなっている認定NPO法人。私にとっては3回目の授業。
さて何を話すか。私が話せることは・・・じっくり風呂につかり汗を流して浮かんできたテーマは「私が人生で学び伝えたいこと!」。
私は前期高齢者である。新型コロナに感染すれば、基礎疾患があると重症化リスクを負う。
私は基礎疾患に分類される「高血圧」気味だ。家族からも「外出を自粛したら」とうるさく言われ始めている。
ならば、リスクを負っている人間として、この機会に自分の人生を棚卸し、生徒に伝えたいことを整理してみるのもいいのではないか、と思い至ったのだ。
授業のメニューは、
1.私についての情報
2.若い時の忘れられない体験
(1)つらい体験(50年前)
(2)貴重な体験(45年前)
3.皆さんに伝えたいこと
(1)モノは考えよう
①熱い外湯
②本返し縫い
③役立たず
(2)大切なことを見失わないこと!
①予測不能な変化の時代は雑草に学ぶ
②自分にとって大切なことは何か
この歳になったからこそ話せることが結構あると気づく。「歳を重ねることには意味がある」とフッと思う。
当日、侍学園HPにスタッフの感想がアップされていた。何とか役に立てたかなと感謝!
https://samugaku.com/staff_blog/17981/
私を招いてくれた平形教頭先生は、フェイスブックで端的に思いのこもった感想を以下のように書き込んでくれた。
授業でハッとすることって意外と少ないものです。
でも長谷川さんの授業はそれが何度もありました。
『私が人生で学び伝えたいこと』
無理に立ち上がらなくていい。
這いつくばっても生き場所を見つけて移動すればいい。
雑草のように。
どんなにしんどい経験だとしても、それがあったからこその今がある。
そう思えば消したいほどの過去も価値ある過去に変わる。
「過去は変えられる」のだ。
そして私はそれが事実であることを証明できる。
私は、話す場を与えてもらわないと自分の考えをなかなか整理できない。
機会を与えてくれてこちらこそ本当に感謝です。
コロナの時代、前期高齢者の出番は「これからだ!」と家族には内緒で秘かに思っている(笑)。
この記事を書いた人

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長谷川戦略マーケティング研究所所長
1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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