私は、飯山市とは以前から関わりが深い。
昨年も飯山市農業経営塾塾長として関わり、終了後も塾生とは同窓会を作りラインでつながっている。
(2020年12月10日ブログhttps://agri-marketing.jp/2020/12/10/post-9669/)
そのメンバーの一人が飯山市の真冬の一大イベント「かまくら祭り」に関わっていて、情報発信をしてくれる。
祭りが行われる飯山市「信濃平」は、全国でも有数の豪雪地帯。地元が「かまくら祭り」を始めて今年で21年目になる。
地元住民の「かまくら応援隊」25人ほどによって大小20基ほどのかまくらが作られる。バルーン(大きな風船型)の周りに雪を固めて空気を抜いて作るそうだ。
1ヶ月間「かまくらの里」としてライトアップされ、幻想的な雰囲気になる。海外からの観光客も含めて、年々人気が出てきている。
かまくら応援隊は、国土交通省「地域づくり表彰」を受賞しているやり手の集団である。
今年はコロナ禍で「かまくら祭り」は中止となるが、「レストランかまくら村」は営業され、予約すれば「のろし鍋」が食べられる。限定日だが花火も上がる。
前々回のブログ(1月14日)の最後に、妻が「愛の不時着」を一人で見始めたと書いた。
(2021年1月14日ブログhttps://agri-marketing.jp/2021/01/14/post-9722/)
ようやく2日後に16話を見終わる日と気付き(妻は1日1話しか見ない)、彼女の気分が良さそうなので継続性を図るため思いついたのが「かまくらとのろし鍋」の予約。運良く確保。
天気予報からして「愛の不時着」を見終わってすぐに見に行くのがベストタイミングと判断。
当日、私は所用があり妻が車で迎えに来る。いざ飯山へ車を走らせたが、車中では私の好きなテレサ・テンの曲が流れている。思う以上に作戦がはまった!
会場に到着し受付に行くと、偶然にもラインで情報提供してくれている飯山農業経営塾塾生に会う。お互いびっくりしたが心強い。
やはりコロナ禍、かまくらは満室とはなっていないが、18時からの花火鑑賞に人が集まってくる。
今宵は満月かと思われるほどの(正確には翌日)見事な月の輝き。そこで、幻想的な花火を鑑賞した。
5分ほどの短い時間ながら、「かまくらと満月と花火」の組み合わせに体全体で感動!
その後、地元産のキノコ・芋・大根・白菜・ゴボウ・ニンジン・豚肉等が入った信州みそ味の「のろし鍋」。
かまくらの中、携帯コンロのアツアツ鍋を囲み、妻は嬉しそう。
私はもう食べられないところ、妻が残りを全部きれいにたいらげたのだ。
結婚して以来、初めて見た光景、大満足の証かと納得した次第。
家に帰ってもすぐには寝付けず、ネットで「飯山のかまくら祭り」を検索。
そこで目にとまったのが、前年のかまくら祭り20周年記念シンポジウムのレポート記事。
その中のこんな文章にいたく同意した。
かまくら応援隊も高齢化のなか、後継者問題が問われている。それに対して、応援隊の服部秀人さんがこんな話をしている。
「ゆるい頑張りで、無理せず楽しく持続していけば」「3つのn“natural normal neutral” “できるとこまで 頑張らない 楽しめているか”を大切にノンビリやっていけたら」
なるほど。明日明後日生きているかわからないのに、5年後なんてわかるわけもない。
この3nという自然体の柔軟な発想が粘り強さと継続性を生んでいると私には思える。
私は長く関わってきた飯山の地を「スローフードの里」と思っている。
年間を通じて多彩な景色を持ち、雪国での粘り強い気質とゆったりした千曲川の流れの風土や考え方。
移住希望者も多い。あなたも一度足を運んでみたら。
現地に行けば満足度大、抱える問題もスッキリ解決すると約束する(たぶん)。
この記事を書いた人

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長谷川戦略マーケティング研究所所長
1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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