「デジタルコミュニティ通貨」に参戦!

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あなたは、デジタルコミュニティ通貨って聞いたことあるかなぁ?
上田市は、関係団体等と実証実験に関する協定を締結し2月1日からスタートした(来年3月まで)。

コロナ禍のなか、人とお店等のつながりを活発化し支援する仕組みづくりの実験。
案内のチラシを読んでも昔人間の私には理解できず、正直ついていけない。

気を取り直し、調べてみると・・・

【このデジタル通貨とは・・・】
この通貨は「まちのコイン」といって、(株)カヤック(本社・神奈川県鎌倉市)が開発した地域の「人と人」や「人とお店」のつながりを生み出す地域通貨。まだ実証実験が始まったところだ。

スマートフォンやタブレット端末にアプリケーションをダウンロードして利用する。このコインは「つかう」「もらう」といった使い方があり、お金に換算はできない

使用する通貨単位は個別に設定。小田原は「おだちん」、厚木は「アユモ」、八女は「ロマン」、上田は「もん」。真田幸村の六文銭の「もん」からつけたそうだ。

ウーム、実際にやってみないとわからんなー。
詳しい同僚に私のスマホにアプリをダウンロードしてもらう。

私が通貨「もん」をお店等から「もらう」「つかう」には、お店や団体等がコイン加盟スポットになり、チケットを作成する。

具体的にはユーザー(お客)の私が「もらう」「つかう」お店等のチケットにはどんなものがあるの??

各地域の具体例を調べてみた。いくつかを紹介すると・・・

【お店等から「もらう」チケットの例】
○情報関係
・フェイスブック等のSNSでフォローやメッセージをあげたら、ユーチューブチャンネルに登録したら、
・HPの改善点をコメントしたら

○商品づくり他
・商品についてコメントしたら、キャッチコピーを考えたら

○独自のつながり
・雨の日に行ったら、平日に行ったら、マイバッグ(エコバッグ)を持参したら、アンケートに答えたら
・ゴミ拾いを手伝ったら、薪割りしたら、窓をきれいにしたら

【お店等で「つかう」チケットの例】
○商品関係
・自分の発案メニューを期間限定販売できる、カウンターで2,000円ぽっきり飲み放題、店内に作品を展示できる、期限切れ近い商品をもらえる(実際に精肉店で使い、店主と話が弾んだ)。

○独自のつながり
・工場見学できる、新米社長と語り合う、お酒に合うおつまみを教えてもらう、サラダをサービスしてもらう

【我が部署が実験に参戦】
ならば、この手の仕事を得意とする職員が中心となって、実際に我が農産物マーケティング部署もいざ参戦(私は隣で見ていただけ・・トホホ)。

何事もやってみなければわからない(市役所の部署では一番早い!)。

試しに、今週末に開催するスーパーでのイベント「千曲川ワイン販売会」を想定し、誘客に役立てばと考え、こんなチケットを作成してアップ。

○「もらう」
・イベントに行ったら50もんもらえる(QRコードを読み取ってもらいゲット)
・ツイッターでイベント告知のお手伝いをしたら50もんもらえる(参加申請)。 

○「つかう」
・会場へ参加の先着10名様限定で、オリジナルトートバックを300もんで交換


【さて、どんな反応があるか?】
お金に換算できない通貨のやりとりが、どこまで関心を呼ぶか
実証実験なので、予想できない

多くのお店等が加盟すれば、いろいろなチケットをやりとりでき、コミュニケーションも豊かになる。

コロナ禍のなか、少しでもまちのスポット(お店等)を携帯片手に巡り、「もらう」「つかう」でつながりあえればと思う。

キーは大学生等の若者たちの行動であり、面白いチケットを提案してもらいたいなと期待する。

そして、この「まちのコイン」は全国誰でもユーザーとして登録でき、各地域のコインを最初に一定ポイントもらえる。

一定期間が過ぎると減るので、実際に地域を訪れコインを使って交流してもらえれば嬉しい。是非、上田の「もん」を使ってこの地の人たちとつながって欲しい。

ところで、この通貨を開発した(株)カヤックという会社が面白そうだ。

HPには、給料の一部はサイコロを振って決めるとある。
実験が終了するまでに、実際に行っていろいろ聞いてみたいものだ!

豊かなコミュニケーションができそうな予感がする。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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