クラインガルテン募集は絶好調!

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信州上田クラインガルテン開園】
令和3年4月1日に上田市内のクラインガルテンが開園する。
クラインガルテンとは、ドイツ語で「小さな庭」という意味。

滞在できる簡易宿泊棟を備え、専用農園付きで地元農家の指導も受けられ、フリースペースではBBQやアウトドアにも利用できる。

募集に当たり現地見学会を行ったが、中でも注目を集めたのは「薪ストーブ」。炎を見つめつつ癒され、自家栽培した野菜を使ったピザ作りなどを存分に楽しめる。

【眺望の郷】
そしてなにより、都市住民に対しこの施設の最大の「売り」は、「眺望」だ。

標高800mほどの高地にあり、遠くには北アルプス、眼下には上田市中心市街地が望め、夜は夜景、開放感あるロケーションは大きな魅力。

近くには棚田百選認定の「稲倉の棚田」や市内には別所温泉・日本遺産認定の神社仏閣他があり訪ね歩く場所は豊富。

また、アクセスは都市部との往来が練馬インターから当施設まで2時間ちょっと、大変便利だ。

【募集は絶好調!】
9区画につき、1月から2月にかけて募集し3月初旬に利用者を決定した。

募集にあたり関係者が心配したのは、コロナ禍、はたして都市住民が本当に田舎での「農ある暮らし」を望んでいるのか。

使用料金が他地域のクラインガルテンと比べ高め(年間56万円)であり、応募者が9名に満たなかった場合はどうしよう。

しかし杞憂に終わった。全応募数は50組ほどで、5倍を超える応募者となり嬉しい結果となった。

この滞在型市民農園「信州上田クラインガルテン 眺望の郷 岩清水」には、多彩な方の応募があったようだ。

担当者によれば、応募者が上田市との個人的な関わりや、上田市をよく調べてどう関わりたいかアピールする内容が目立ったとのこと。

この機会に二拠点居住を進め、将来は移住を考えたいと熱く思いを述べる方も少なからずいたという。

【利用者同士や行政との連携にも期待!】
4月からスタートするが、この9区画の利用者同士が情報交換やコミュニケーションを図る交流棟を備えている。


一年間を通して各種交流イベント開催を予定しており、小さいながらコミュニティ(共同体)を形成していければと思う。

利用者には、地元の野菜を育てて欲しいし、料理も作って食べ楽しんでもらいたい。ついでに上田産ワインも・・・。

さらにコロナ時代、地元住民や私たち行政関係者とも交流しながら、上田から地方暮らしの「新たな生活様式」を一緒に発信できれば嬉しい!

そして、もう一つ思うところは、選にもれた40人ほどの応募者の皆さんとも、今後に向けつながっていきたい。

応募結果の通知には、「稲倉の棚田オーナー制度」「りんごオーナー制度」等の申込み案内を記し、せっかくのご縁を大切にさせていただきたいとの思いを込めた。

感じてもらえる方がいることを祈って!

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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