先日、私が住んでいる町内の3児童館で、お話や本のお読み聞かせをした。
前に2つの児童館で話したことがあり、館長から声を掛けられ快諾。
3児童館を回り各1時間話し、計3時間合計50人ほどの児童が聞いてくれた。
1年生~4年生だが、圧倒的に1年生が多い。
さて、受けるにあたり、全体のモチーフ(主題)を何にするか。
まずは、自分が話して楽しいテーマやストーリーを選んで、そこで共通することは何かを考えれば、自ずから明確になってくるという気楽な気持ちで準備した。
1時間の話しの進め方はこんな感じ。
【話の進め方】
1.私の経験した話
①熱い温泉に入れた児童が、ガラッと変わったこと。
②「役立たず」の深い意味 ※ ブログ2019/3/31「小さな大巨人」参照
2.本からの話
①ネコの写真集
児童に何枚かのネコの写真を見せ、ネコは何を言おうとしているのか考える。
②本「残念な生き物」
③絵本「へいわとせんそう」(文・谷川俊太郎)を朗読
④本「雑草という戦略」
雑草の生き方を学ぶ。※ ブログ2021/1/24「私が人生で学び伝えたいこと!」参照
全体として楽しく話すことが出来た。その中で、いくつか紹介すると・・・
【熱い温泉といじめ】
ある東京の小学生たちの話。
林間学校で野沢温泉村を訪れた小学生男子たちが、外湯に入ったところ、熱くて入れない。
水で薄めようとしたが、入っていた村のおじいさんに止められた。
そんななか、一人だけ熱い湯に入れた子がいて、おじいさんにほめられた。
実は、その子は男の子たちの中ではなんと「いじめられっ子」だったのだ。
でも、一人だけ入れたことで「おめえ、スゲーな」とヒーローになり、以降いじめられることはなくなったという。
人間は、何か得意なことが必ずある。自分ではわからなくても、まわりの人が見つけてくれる。それを活かしていけばいい。ワクワクするねと話す。
【ネコの気持ちになる】
写真集「人生はニャンとかなる!」から、児童に何枚かのネコの写真を見せ、ネコは何を言おうとしているのか考えてみる。
いろんなポーズのネコは何を言っているのか思いつきでいいから言ってみて、と促すと1年生は元気よくほとんどが手をあげた。
1年生がネコの立場で考えるのは難しいかなと思ったが、難なく答える。私としても大変面白かった。
1枚だけ載せると、この絵のネコについて、児童の答えは「おれはおおきいぞ」。
写真集の解説は「アピールしなきゃパスは来ない」。
私は「こっちにボールを投げろよ」。様々な発想でいいのだ。
【ヤギは○○いところに○○ろうとする】
本「残念な生き物」からは、ゾウ、パンダ、コアラ、ブタ、そして一番ウケたのが、ヤギ。
ヤギは高い木に登るといってこの写真を見せると、3つの児童館児童の多くがエーッと驚く。
モロッコのサハラ砂漠に住むヤギは、砂漠にゆいいつ生えている木を見つけると、実や葉を食べようと次々と木に登っていく。まさに「ヤギがなる木」。
お話の全体としてのモチーフは、「いろいろな見方」を楽しく学ぶこと。
自由に発想することは楽しいと思ってもらえれば嬉しい。
3時間、児童の元気な「ハイ」「ハイ」という大きな声に私は大っきなエネルギーをもらったのだ。
屈託なく、忖度なく、空気を読むことなく、こちらの進行もお構いなしの子どもたち、イイですね。
私は、楽しく鍛えられています!
館長からお礼の言葉と、「また夏休みにお願いします!」といわれ、即OK。
さて何を話すか、今から考えるのが楽しい。これだからやめられない。
この記事を書いた人

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長谷川戦略マーケティング研究所所長
1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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