蓮の花の導き

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上田市の信濃国分寺には、北側の蓮池(田)で、美しい蓮の花を見ることができる。

知人が隣りに住んでいて、「是非」と声をかけてもらったので、2週間前に妻と出かけた。

改めて、蓮(はす)について調べてみた。

蓮の地下茎は食用のレンコン(蓮根)であることは知っていたが、蓮(はす)は「蜂巣(はちす)」の略とは知らなかった。

実の入った花床(花中央の黄色部分)はたくさんの穴があいていて、確かに蜂の巣に似ている。

仏教では、泥水から生まれ、その泥水を吸って清らかな花を咲かせる姿が、仏の知恵や慈悲の象徴とされる。

実際に行ってみると、早朝でありながらそれなりの人が、マスクをしつつ黙して散策している。

一面に咲く清浄な蓮の花を拝みつつ、いにしえの時を刻みつつたたずむ国分寺を歩くとき、「今をしっかり生きる勇気」が湧いてくる。

国分寺を参詣し、蓮の花を見つつ帰る途中、私はふとあるフレーズを口ずさんでいて、自分でも驚く。

「泥水吸って 美しい花が咲くように 苦労いとわず二人の花咲かせたい 

風よ吹け雨よ降れ 力強く生きるため 風よ吹け雨よ降れ 永久の愛に巡り会うため」

エ~、なぜ口ずさんでしまったのだろうか。

この歌詞は、33年前の結婚式の時、私が唯一作った作詞作曲(譜面は妻が作成)の歌「愛ある限り」の一部である。

よくもこんな歌詞を作ったものだと今は信じがたいが、

お釈迦様が「原点を思い出すように」と、蓮を見ているここで口ずさむように計らってくれたのだ、と思うしかない。

妻に、さんざん(33)迷惑をかけてきたことを思い出し、こころを改めるようにと。

妻は黙って聞いていたが、眼は穏やかであり、ホッとした。

お釈迦様のおかげである。来年も妻と来よう!

この記事を書いた人

長谷川 正之
アグリフード(風土)アドバイザー

長野県の農産物統一ブランド「おいしい信州ふーど(風土)」を創設し中心となって推進。また信州6次産業化推進協議会副事務局長として、地域6次産業化を主導。H28年3月をもって任期満了し、地域創生を支援するアグリフード(風土)アドバイザー業務を開始する。長野県内で幅広いネットワークを持つ。現上田市農政課職員(非常勤嘱託・元長野県農政部職員・中小企業診断士)
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