尊い命を見守る

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私のブログ:8/26また、水害がやってきたが・・」9/21「ネギとイネの共生」で紹介した我が家の畑の3つの作物とは・・・

あなたは、ブログを読んでいるからわかるだろう(笑)。

「オクラ」と「イネ」と「ネギ」である。

プール畑状態から脱却して1ヶ月半がたった。水害の中で生き残ったオクラ、ネギ、寄り添うイネは元気ですか、と何人かの知人から聞かれる。嬉しい。

答えは、「すこぶる元気!」。

ただ、問題がある。

次の作物・タマネギを植えるために土を耕さねばならないが、その中に元気な一本のオクラと一株のイネが生えているのだ。

エイヤァで抜いてしまうか、隅に移し替えるか・・・

私は、「そのまま残す」選択をした。

中小企業診断士でもある私の脳裏には、「非効率」の言葉が連呼している。

いくら家庭菜園といっても、農業は「お遊び程度の感覚」でやっていいのか、との声も聞こえてくる。

しかし、私は「この一本のオクラが最後まで残り、まだいくつもの実を付け元気であるという現実を直視したいのだ。

そうすると、脳裏にこんなオクラの声が聞こえてくる。

まだまだ出来るから食べてよ

抜くことなど出来やしない。

私は「このオクラの使命」を厳粛に受け止め、その場所で生きて欲しいと願うのだ。

ほとんどの人は、ポツンとオクラが一本だけ立っている畑は「なんだ?」といぶかしがるだろう。

また、やっている人は「ひま人」なんだ、と呆れるだろう。当然、あなたも・・・。

でも私はそうしたい。水害から生まれた私とオクラとの特別の関係」を大切にしたいと思っている。

寿命はまだある。ならば、オクラの与えられた命がある限り見守りたい

幸い、ネギと共生しているイネもまだ元気だ。寂しくなんかないだろう。

オクラやイネの命を見守りたい思いは、もしかしたら私の母に関係しているかもしれない。

母はもうじき白寿(99歳)、施設で元気に生きている。月に何度か窓越しに面会しに行き、手を振って別れる。

私は、オクラやイネの尊い命も最後まで温かく見守る人でありたい。

そして・・・毎日一本のオクラを有り難くいただくのだ。

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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