【突然、携帯電話が鳴った】
10日ほど前、 外出中に携帯が鳴った。未登録の電話番号だ。
このところ変な電話がかかってきているので、出るかどうか少し迷ったが、おそるおそる出た・・・
【もしもし】
相手は勢いよく「タベイです」と名乗った。ウーム、記憶に無いが・・。
「昔、長谷川さんにもらった達筆の色紙を眺めていて、どうしても話がしたくなり、突然に電話をしてしまいました」
「電話が通じて感動しました」という。
少しオーバーだな、とも思ったが・・・やっと顔を思い出した!
彼はかつて仕事で関わった証券会社のアナリスト(投資対象企業等を調査し価値を分析する専門家)だった。
聞けば16年ぶりという。そんな前か?彼に何があったのだろう?
すぐ、私が贈ったという色紙をラインで送ってもらった(ラインですぐつながったのだ、ラッキー)。
確かに私の字だ、達筆ではないが。
一週間後の土曜日に二人でズーム飲み会をすることを約束した。彼との出会い直しが始まる・・・
【そしてズーム飲み会】
その一週間後のズーム飲み会は、少しドキドキしながら始まった(歳を重ねた男同士だが・・笑)。
画面越しにご対面。イヤー、お互い16年の歳月が過ぎ、60歳代か(後半の私と前半の彼)。
だが声の勢いは変わらず(たぶん私も)、少年のような無邪気な気分が押し寄せてくる。
私の贈った色紙裏面の日付がパソコン画面に映し出された・・・彼が退社した時に送別で贈ったのだ。
ホントに16年が経っている。
二人でセキをきったようにシャベクリマクリ。
今までの人生、資金運用、農業、経済情勢から皇室問題ほか多岐にわたった。
どんどん杯が進みアッという間の2時間30分。
【確信し合ったこと】
二人で、それとなく確認したことはつぎのことば・・・
「自分に正直に生きる」
彼は残りの人生、私ほかと会話しながら波動を上げていきたいという。嬉しい言葉だ、私も異存なし。
かれは工学部化学科出身で、今の私の周りにいないタイプで勉強になるし面白い。
彼もそうだろう。お互いに補い合えるのだ。
思い立ったら連絡しあい、画面越しに飲み会う約束をした。
【飲み会後に思ったこと】
パソコン画面を閉じて、目をつぶり浮かんだことば・・・
昨年12月8日のブログに書いたタイトルである。
https://agri-marketing.jp/2021/12/08/post-10315/
「思いがけず利他」
16年前の送別の時、気楽に書いて贈り忘れていた色紙を「利他」の行為として彼が受け取ってくれていたことが時を経て今わかった。
私こそ「利他」が思いがけず訪れたのである。ホントにありがとう!
この記事を書いた人

-
長谷川戦略マーケティング研究所所長
1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
この投稿者の最近の記事
【長谷川正之】2023年11月30日「地方創生とSDGs」(3)大気植民地化②
【長谷川正之】2023年11月30日「地方創生とSDGs」(3)大気植民地化①
【長谷川正之】2023年11月22日「地方創生とSDGs」(2)CO2排出問題
【長谷川正之】2023年11月15日「地方創生とSDGs」(1)「持続可能」を考える