101歳の教え ②

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母の葬儀から1ヶ月半が経つ。

前回のブログでは、母の教えとして「ウソをついてはいけない」を書いた。

今回、もう一つの教えを記したい。

晩年、母は孫に「私は幸せだ」と言っていたという。

三食きちんと食べられて、散歩にも行けるから“幸せ”。ふつうの日常がある幸せ。

そして、最後にお世話になった福祉施設「○○園」から、残ったものを渡された中に混じっていたのがこの色紙。

身近で世話をしていただいた職員の方に感謝の言葉を書いている。

こんないいところあってありがたい

素直に「ありがたい」といえる歳の重ね方をしたい、と思ったのである。

そして私は、こんな行動をさせてもらった。

色紙を額に入れ、感謝の言葉を添えて施設に贈ったのだ。

母が施設でどれほど満ち足りた時間を過ごしたか、改めて職員に見てもらいお礼をしたかったのである。

翌日、施設から感謝の電話があった。職員の皆さんは額を見つつ涙ぐんでいたとのこと。

私にとっても嬉しい限りであり、また今後の私の人生に「ありがたい」は大切なキーワードになったのである。

本当にありがとう、おふくろ!

この記事を書いた人

長谷川 正之
長谷川戦略マーケティング研究所所長

1955年生まれ、長野県埴科郡坂城町出身。長野県信連勤務後、政策研究大学院大学で公共政策修士を取得。長野県や上田市で統一ブランドの創設や農産物マーケティングを推進。また、小学校PTA会長や地域活動にも積極的に取り組む。現在、中小企業診断士・公共政策修士として「長谷川戦略マーケティング研究所」を立ち上げ、企業や行政のマーケティング支援に従事している。落語鑑賞が趣味で、「上に立つより前に立つ」や「やってみなければ幸運にも巡りあえない」という言葉が好き。
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